ママさんパパさんこんにちは。
今年第一子を出産したゼロ株ママです!
今回は、我が家の教育資金の貯め方について書いていこうと思います。
日本の子供の7人に1人は貧困状態
2018年の子供の相対的貧困率は13.5%
厚生労働省が3年ごとに発表する国民生活基礎調査で、日本の子供の7人に1人は貧困状態であると発表されました。
相対的貧困率とは?
世帯の手取り等から、子どもを含む一人あたりの所得を計算し、
中央値の半分である貧困線(18年は127万円)に満たない人の割合。
特に、コロナ禍で困窮する家庭は増える一方で、給食費や学用品費、修学旅行代の支払いが困難な家庭も多いそうです。
我が子には出来るだけお金の心配をさせたくないと、早い内から教育資金を貯めようと思っている方は多いはず。
18歳以下に10万円の現金支給
11月4日に、与党が18歳以下の子供に一律で現金10万円を支給するという方針を固めました。
2022年春までを目途に付与される見通しとのことです。
息子は今年生まれた為、昨年4月の安倍内閣が支給した10万円は対象外でした。
今回もらえる10万円は子供に支給されるものですので、もちろん教育資金の一部にしようと思っています。
具体的な使い方については別の記事でご紹介します。
教育資金の王道は3種類
現金、保険、投資 それぞれの特徴
大きく分けると教育資金の貯め方の王道は3つ。
- 現金:定期預金など
- 保険:学資保険
- 投資:ジュニアNISA等を活用した積み立て
それぞれメリット・デメリットがあるので、比較しながら見ていきましょう。

現金のメリット・デメリット
メリット:流動性が高い
- 銀行から引き出して、すぐ使える
- 価格が変動しないのでわかりやすい
- 減らない
現金の最大のメリットは流動性が高いところ。使いたいときにすぐ使えます。
また、銀行が潰れるなどの有事がない限りは減ることがありません。
デメリット:定期預金の利率は0.002%とゼロに等しい
メガバンクの定期預金は0.002%。
100万円を1年間預けても、たった20円増えるだけ。
自分が入金した金額=教育資金になるイメージですね。

こちらの記事では、増えないことが何故大きなデメリットになるのかを詳しく書いていますので、是非ご覧ください。

保険のメリット・デメリット
メリット:保険機能がついている、税制メリット
保険としての機能があるものも
加入する学資保険の種類にもよりますが、支払者(親)が亡くなったり病気で収入が途絶えてしまった場合、保険金の支払いが免除になる商品もあります。
もちろん保険金も予定通り受け取ることができるというものです。

税制メリット
支払った保険料は税額控除の対象となります。
年末調整ではがきを提出するアレですね。
所得税で最大40,000円、住民税で28,000円が毎年控除されます。
受け取り時も、支払った額と受け取った保険金との差が50万円以下の場合には所得税が非課税となります。
デメリット:途中解約すると元本割れする
満期までに解約するとペナルティがある
保険のデメリットは、流動性が低い(すぐに換金できない)ことです。
もっと運用利回りの良い投資商品に乗り換えたい。現金が必要だから解約したい。
どんな理由であれ、満期までに途中解約すると支払った保険料は全額戻ってきません。
教育資金はそれなりに長期で積み立てるものなので、換金性が低いことは大きなデメリットですね。
予定利率は加入時に決まる
そもそも利率が低い学資保険ですが、予定利率は加入時に固定されます。
その予定利率(1%以下)が低すぎるので、インフレリスクが高いなという印象です。
20年前100円で買えていた商品が、今では120円になっている。なんてことは珍しくありません。
子供が大きくなった時、100万円の価値が今でいう80万円くらいになっている可能性だってあるんですよね。

返礼率トップの商品でも運用利回りは1%以下
現在返礼率トップと呼ばれるソニー生命の「学資保険スクエア」の返礼率は106.3%。
仮に月に1万円を18年間積み立てたとする場合、216万円を支払います。
この返礼率では230万円。18年間もの年月をかけて、たった14万円しか増えないのです。
利回りで考えるとたったの0.36%!
利回りの計算内訳
14万円(利益)÷18年(運用年数)÷216万円(投資金額)×100=0.36%

各商品の積み立てシミュレーションを最後に載せているので、是非比較してみてください。
投資のメリット・デメリット
メリット:複利を味方に大きなリターンが期待できる
複利は「人類最大の発明」
稀代の天才、アインシュタインが「複利は人類最大の発明だ」と言ったことは有名ですね。
複利とは?
元本だけでなく、利子が利子を呼ぶこと。
運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することで、利益が更に利益を生み、膨らんでいくこと。

複利に対し、毎年同じ利子がつくことを単利と呼びます。
「単利」では、運用で得た収益を元本にプラスせずに都度受け取り、当初の元本の金額のままで運用します。
仮に1000万円を5%で運用した場合を比べてみましょう。

年 | 単利 | 複利 |
1年目 | 1050万円 | 1050万円 |
2年目 | 1100万円 | 1102.5万円 |
3年目 | 1150万円 | 1157.6万円 |
10年目 | 1500万円 | 1628.9万円 |
20年目 | 2000万円 | 2653.3万円 |
最初は微々たる違いに感じるかもしれませんが、時間を味方につければ複利が本領を発揮してくれます。
教育資金は長きにわたり形成していくもの。
仮に0歳から18歳までの期間投資にまわすことが出来れば、大きなリターンが見込めます。
デメリット:相場次第では損することも
リスク分散は必要
投資と聞くと、「損をすることもあるのでは?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
もちろん元本保証はないので、相場次第では投資した額よりも資産額が下回ってしまう可能性もあります。
しかしハイリスクの商品を避ける・積み立てて投資時期をずらす等、リスクを抑える手法はたくさんあります。
ご自身のリスク許容度ごとに投資戦略を立てることが出来れば、そんなに身構えることはないと思いますよ。

リスクを抑える方法とは?
ドルコスト平均法で買う時期を分散させよう
一番簡単なのが買う時期をずらすこと。つまり積み立てをすることです。
元本30万円で投資信託を購入した3名を比べてみましょう。
Aさん 1口2万円の時に15口購入
Bさん 1口1万円の時に30口購入
Cさん 1口1万円の時に10口、1口5千円の時に20口、1口2万円の時に5口購入(計35口)
同じ30万円で一番多く買えたのはCさんということになります。
もちろん一番安い時にまとめて買うのが一番お得なんですが、そんなことプロでもなかなかできません。
ここで大事なのは購入する金額を毎回同じにすること。
毎月1万円分投資信託を買うなどして、購入時期を分散させると、価格変動リスクを抑えられます。

リスクの高い商品を避ける
最近米国株が好調の為、レバレッジをかけた商品も人気がでています。
例えば「レバナス」と呼ばれる商品は、アメリカのNASDAQ100指数の2倍程度になるよう運用されている商品です。
調子の良い時は上がり幅も倍になって楽しいのですが、一度下がり始めるとなかなか失った額を取り戻すのは難しくなります。
レバレッジ商品を積み立てると、マイナスになった時も複利が働きます。
上がったり下がったりを繰り返すと、ナスダック自体が暴落していても大きなマイナスになることがあるので注意しましょう

「あまり知識もないし積み立てだけしてほったらかしたい・・」という人にはオススメできません。
各商品別の積み立てシミュレーション
月1万円を18年間積み立てた場合のシミュレーション
商品 | 運用利回り | 最終金額 |
定期預金 | 0.002% | 216万円 |
学資保険 | 0.36% | 230万円 |
投資信託(低リスク) | 3% | 285.9万円 |
投資信託(ミドルリスク) | 5% | 349.2万円 |
投資信託(ハイリスク) | 7% | 430.47万円 |
金融庁の資産運用シミュレーションより
結論:増やしたいなら投資が一番効果的!
上記の表を見ていただいた通り、増やすという前提で考えれば投資が一番効果的です。
3つのイメージとしては減らさない為の定期預金、いざというために備える保険、増やす為の投資という感じですね。
もちろん投資なので、元本保証はありませんし、積み立てた金額よりも減ってしまうこともあります。
今なら国が用意したジュニアNISAという素晴らしい制度もあるので、気になる方は是非こちらの記事をご覧ください。

リスク許容度や資産状況によって選ぶ方法は千差万別。
どれが絶対正しいと言い切ることはできません。
愛しい我が子の為に、一緒に教育資金を形成していきましょう!