前回の記事では、教育資金には定番の貯め方が3種類あるとご紹介しました。

この記事ではその中のジュニアNISAについてお話していきたいと思います。
ジュニアNISAは開設すべき?
ジュニアNISAとは?
子供の教育資金など将来の資産運用の為に国が作った非課税制度
本来投資をして利益がでると、20.315%の税金がかかります。
元本100万円を運用して20万円の売却益がでても、その内約20%(4万円)は税金でとられてしまうのです。
売却益や配当金の税金を払わなくて良いのがジュニアNISA。

ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)
利用者: 0歳から19歳の未成年
運用者: 親
投資期間:2016年~2023年
投資枠: 年間80万円
非課税期間:5年(ただしロールオーバーの手続きをすれば延長可)
2023年に廃止されるの?
新しく買い付けはできなくなるけど、運用は続けられる


商品を買えるのは制度が終わる2023年まで。
仮に今すぐ始めれば、80万円×3年分の240万円分を非課税で運用できます。
ただし、2023年を過ぎても子供が20歳になるまでは非課税で運用を続けることができます。
当初の非課税期間が終わったらどうなる?
5年を過ぎても「継続管理勘定」に移管すると、20歳まで非課税にすることができます。
ただし5年がたった時点で、自分で移管手続きをしなければならないので覚えておきましょう。
「継続管理勘定」に移管するロールオーバーは1回手続きして終わりではありません。
1年おきに前年度分のロールオーバーが必要なので、毎年忘れずに手続きをするようにしましょう。


2024年以降は払い出し制限廃止
子供の将来の資産形成という名目でスタートしたジュニアNISAは、原則18歳までお金を引き出すことができませんでした。
しかし、2024年に制度が廃止することで、この払い出し制限が廃止されます。

今からでも間に合う?
2023年に廃止が決定しているので、急ぐべし!
親の証券口座開設→子供の銀行口座開設→証券口座&NISA口座開設とステップを踏まなければならないので、今年中に始めたい場合は急ぎましょう。
もし滑り込みで間に合うのであれば、今年の限度額いっぱいまで年末に投資しても良いですし、不安であれば小さな額から積み立てを始めるのも良いと思います。

来年からは80万円÷12か月の約7万円を毎月積み立てていく予定です。
えむくん名義のジュニアNISAの積立内訳
- eMaxis Slim 米国株式(S&P500) 3万円
- 楽天・全米株式インデックス(バンガード) 3万円
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.66万円
どんな商品が買える?
ジュニアNISAで買える商品一覧
金融庁のサイトを見ると、ジュニアNISAで購入できる商品がリスト化されています。
ジュニアNISAの対象となる金融商品
- 国内株
- 外国株
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- REIT(不動産投資信託)
- ETN(上場投資証券)
- 新株予約権付社債(ワラント債)
外国株や海外ETFはジュニアNISAの対象商品ではありますが、私が使っている楽天証券では購入できません。
SBI証券では購入できるので、ご自身が買いたい商品を先に決めてから口座を開設した方が良いかもしれませんね。
投資についてよく分からないなら個別株より投資信託
投資についてあまり詳しくない・・という方は投資信託の積立がオススメです。
ドルコスト平均法でリスクも抑えられますし、インデックスファンドを選べば手数料も安く抑えながら色々な銘柄に投資できます。

オススメの投資信託については別の記事で紹介します。

どうやって始めたらいいの?
まず必要なのは親の証券口座と子供の銀行口座
ジュニアNISAを活用するには、まず親が証券口座開設する必要があります。
私が使っている楽天証券の場合、下記の流れに従いました。
- 親の証券口座開設(元々持っていたのでクリア)
- 子供名義の銀行口座開設
- 子供名義の楽天証券未成年口座開設
- ジュニアNISA口座開設(③と同時に申し込み可能)
- 子供名義の銀行から楽天証券に振り込み、ジュニアNISA口座で商品を購入
元々楽天銀行と楽天証券ユーザーだったのと、楽天銀行間の振込手数料が無料というところに惹かれてジュニアNISAも楽天証券を選びました。
親の証券口座開設から始まる場合は、それぞれ審査等で時間がかかるので今年中に始めるのは難しいかもしれません。
だとしてもまだ2年残っているので、早く始めるに越したことはないと思います。
積み立てNISAをしていない人は、そっちを優先してOK
自分の名義の非課税枠を使い切ってからでも良さそう
もし自分の名義の非課税枠が残っているならそっちを優先しても良いかもしれません。

教育資金を頑張って貯めよう!
「教育こそが最大の投資」とはいえ、やみくもにかける必要はない
教育にお金をかけることが正義だとは思っているわけではありませんが、子供がやりたいことを我慢しなくて良いようにはしたいと思っています。


いつか息子とこんな会話ができればいいなと思います。
今からでも遅くありません。
もしジュニアNISAが気になった方は、是非証券口座の開設から始めてみてください!