みなさんこんにちは。[息子はゼロ歳の株主] ゼロ株ママです。
ロシア-ウクライナ問題が本格化し、株価は暫く落ち込みそうですね。
ブログもサボり気味でしたが、ちょこちょこ書いていきたいと思い2月のクロス状況を書こうと思います。
株価が不安定な時こそリスクなしでお得に株主優待をゲットしたい!
きっかけは月曜から夜更かしで見た優待おじさんこと桐谷さん
私が株主優待を知ったのは、月曜日から夜ふかしで一躍有名になった将棋棋士の桐谷広人さんがきっかけです。
番組では期限が切れそうな優待をどんどん消費し、忙しそうな毎日を送る桐谷さんの日常が特集されていました。
株を始めたのも株主優待がきっかけだったのですが、優待目的で買った銘柄が値下がりしてしまい、優待価値以上に損をしてしまったことが何度かありました。




クロス取引については前々から知っていて、投資家ブロガーさん達の記事を見て「いいなぁ」と思っていました。
Twitterデビューして更に株主優待欲が強まり、ついに去年デビューしてみました。

初級編:クロス取引とは?
信用売りと現物買いを同時に行い、値下がりリスクを回避しながら優待をゲットする方法
クロス取引で行うことは①信用売り②現物買いの2つを同時に取得し、権利日後に現渡しするだけ。

信用取引自体したことない私でもやってみたらすごく簡単にできたので、具体的なやり方は後述します。
そもそも私が株主優待をもらおうとして損をしていた理由は、株を買ったときよりも株価が下がってしまったから。
それなら購入時の株価と売却時の株価を同じにできれば、理屈上手数料分のみの支払いですみます。
それができるのが【信用売り】(株を借りて売ること)と【現物買い】(通常の株を買う行為)を組み合わせることです。
実践編:クロス取引に必要なものは?
必要なものは証券口座、信用取引口座、余剰資金の3つ
手数料の安い証券口座で口座開設を行う
クロス取引で重要なのは手数料が安いこと。
私はSMBC日興証券をクロス専用口座として使っています。
SMBC日興証券のメリット
- 貸株料が安い(年率1.4%)
- 信用取引の手数料が無料
- 在庫が豊富
- 取り扱い銘柄が多い(2,000銘柄)
デメリット
- クロス用に使っている人が多く、人気の銘柄は争奪戦になる
迷ったら口座開設しておいても良いくらいクロスの定番です。
開設からクロスできるまで1週間くらいはかかると思うので、思い立ったらすぐに開設しておいても良いかもしれません。
信用取引口座開設
仮に日興証券で口座開設ができたとしたら、次は信用取引口座を開設しましょう。
通常の口座開設だけではまだ信用取引はできません。
クロスには必須なので、早めに信用取引口座を申し込みましょう。
余剰資金を入金する
もちろん資金がないとクロスはできません。
現物買いの株価分+諸経費分で多めに入れておくのが無難です。
権利付き最終日まで資金は拘束されるので、あくまで余剰資金のみを使いましょう。
一般信用で逆日歩を避けよう
信用取引には、制度信用と一般信用の2種類がある
信用取引には制度信用と一般信用がありますが、クロスで利用したいのは一般信用。
ざっくりと分かるように違いをまとめてみました。
制度信用と一般信用の違い | 制度信用 | 一般信用 |
返済期限 | 無 | 有 (証券会社によって期限は異なる) |
在庫の上限 | 無 | 有 (在庫切れだとクロスできない) |
逆日歩 | 有 (株不足の時に払う金利) |
無 |
制度信用最大のデメリットは逆日歩
制度信用と一般信用の最大の違いは、逆日歩が発生するかどうかです。
証券会社が持っている株が足りなくなると発生するので、信用売りの数が多い銘柄であればあるほど高くなることが予想されます。
もちろん発生しないこともあるのですが、逆日歩の金額はクロス後でないと分かりません。
前もって金額が分からないのでギャンブル性が高く、優待価値以上の金額になる可能性もあります。
1,000円のクオカードをゲットする為に、逆日歩2,000円が発生していたらクロスの意味がありませんよね。

一般信用は在庫に限りがあるので逆日歩は発生しないが、クロスできないことも
一般信用の良いところは何といっても逆日歩がないことです。
在庫に限りがあるので、証券会社が「株が足りない!」となることがないのです。
その分人気の銘柄は早めに確保しないとなくなってしまうのですが、日数が長くなれば貸株料が高くなるのでタイミングが難しいところ。
ちなみに一般信用も制度信用も株を借りている状態なので返さないといけません。
SBI証券の場合、一般信用の返済期限は15日。
新規建可能日の前日19時から発注が可能なので、この時間は人気銘柄の争奪戦が繰り広げられます。

クロス取引にかかる費用は主に3つ
1.現物買いの手数料(信用手数料無料の証券会社なら裏技でゼロにできる)
株価が10万円以下の場合、多くのネット証券(SBI証券、楽天証券、auカブコムなど)は99円です。
松井証券は株価50万円以下の取引は手数料が無料ですし、日興証券やauカブコムは信用手数料が無料なので【制度信用買い→翌日現引き】をすれば手数料ゼロにすることができます。

2.信用売りの手数料
こちらも株価が10万円以下なら99円の会社が多いですし、日興・カブコムは(・50万円以下なら松井も)信用手数料が無料です。

3.貸株料
信用売りをする際は、株を証券会社から借りている状態になるので、貸株料という名のレンタル料を支払うことになります。
貸株料の計算方法
約定代金×貸株料率(%)÷365×信用売した株の保有日数
ちなみにSMBC日興証券の貸株料は年率1.4%と低めの水準。
証券会社によって貸株料も売買手数料も違うので、お持ちの証券会社のものを確認しましょう。
クロスに向いていると言われている会社は色々ありますが、私は定番のSMBC日興証券押しです。
取り扱い銘柄数が少ない、手数料が高い、在庫数が少ないなどクロスに向かない会社もあるので注意しましょう。
参考用:ゼロ株ママの2月クロス銘柄の手数料計算(SMBC日興証券)
私が今月取得した銘柄の手数料を計算しました。

イオンモール【8904】
取得日 2月3日
権利確定日 2月末
株価 1639円 ×100株
手数料 155円
優待内容 イオン系列で使えるカード3000円分
Jフロント【3086】
取得日 2月22日
権利確定日 2月末
株価 1002円 ×100株
手数料 25円
優待内容 大丸松坂屋 10%オフカード
松竹【9601】
取得日 2月22日
権利確定日 2月末
株価 11,730円 ×100株
手数料 304円
優待内容 演劇劇場や映画館で使えるポイント*80ポイント
松竹のように株価が高ければ手数料は高くなりますし、イオンモールのように早めにクロスすれば貸株料が多めにかかります。
しかし手数料が高いとはいいつつ、松竹は映画8回分と考えれば [1,800円 x 8回 = 14,400円]分の優待がゲットできたのでかなりお得かなと思います。
人気の優待は在庫があるうちに確保しておくのが無難ですね。

この他に5銘柄確保しましたが、2月クロス分はほぼ100円台の手数料でゲットしました。
実際のクロスの流れと注意点
簡単にですが、クロス取引の流れをご紹介していきます。
注意点もありますので、是非参考にしてみてください。
1. 営業時間外に行う
取引時間中にクロスを行うと、売り注文と買い注文を出すタイムラグにより購入価格が変わってしまいます。
取引時間外に成行注文を出せば、寄り付きの価格で同時注文ができるので、無事同じ価格の売り注文と買い注文を揃えることができます。
クロスのゴールデンタイム
SMBC日興証券 17:00~
SBI証券 19:00~
証券会社はそれぞれ取引休止時間がありますが、休止明けの時間は在庫が復活しやすいのでクロスのゴールデンタイムと勝手に呼んでいます。

2.一般信用の売り注文を出す
注文の条件はこちら。
- 成り行き注文 *SBI証券なら成行(寄成)
- 新規信用売り(一般信用)
- 有効期間当日
この間失敗したのですが、SBI証券は成行(条件なし)だとクロスができません。
SMBC日興証券ではこのような条件はないのでご安心ください。
3.現物を買う (もしくは信用買い→現引き)
現物も同じように、成行×執行条件なし×有効期間当日中で注文を出します。
SMBC日興証券の裏技
①制度信用の買い注文
②約定後、取引時間中に現引き
信用取引が無料の為、2ステップで現物を手数料無料でゲットできます!
3. 権利付き最終日を過ぎたら現渡し
権利付き最終日を迎えれば無事優待の権利をゲットできたことになります。
これ以上持っていても貸株料をとられるだけなので、取引時間外に現渡しをしてしまいましょう。
現渡しとは?
信用取引の決済方法の一つ。
お金ではなく、既に保有中の現物の株で返済すること。
15:00になってすぐに現渡ししてしまうと、その日の約定分にカウントされることもあるそうなので、夕方以降に現渡しをしましょう。
現渡のステップ(SMBC日興証券アプリ)
1. 「取引」→「信用取引」→「建玉一覧(返済・現引・現渡)」
2. 現渡する銘柄をタップ
3. 「現渡し注文」
4. 注文画面で「全株」を選び、現渡しを確定させる
以上がざっくりとしたクロス取引の流れです。
そんなに難しいことはしませんが、何日かに分かれてやらなければならない為、どれかを忘れてしまいがち・・・。
番外編:よくある失敗
ここからは、私がたまにやってしまう失敗についてまとめました。
信用買いを忘れる(売り注文だけしてしまう)
売り注文の在庫を確保できて安心してしまうんでしょうか。
現物を持っていないので、この状態のまま権利付き最終日を迎えても優待はもらえません。
信用買い後、現引きを忘れる
現引きは信用買いが約定した後、取引時間中(9:00~15:00)に行わなければならないステップです。
もちろん現物を最初から買えば必要ないのですが、手数料を抑える為にあえて信用買いをしつつ現引きを忘れる・・・というミスは何度かやってしまいました。
株価や日数にもよりますが、私は大抵一日で気付くので数十円の勉強料で済んだと思います。
仕事中だとなかなかできないので、昼休みかつ取引可能な12:00~12:30にアラームをかけるようにしています。
ちなみに現引きを忘れたまま権利付き最終日を迎えても優待はもらえません。
現渡しを忘れる
権利付き最終日だということを忘れ、現渡しを忘れたこともありました。
ちなみにこの場合、現物を所有している状態なので優待はもらえます。
ちなみに私は前日クロスしたカッパ・クリエイトの現引きを忘れ、買い方金利を1日分余分に取られました。
幸い3月優待なので、優待には影響はありませんでした。
在庫復活が期待できる前日の17時にクロスすることが多いので、翌日の取引時間中(9〜15:00)に現引きをするのをついつい忘れてしまうんですよね。

クロスで株主優待をお得にゲットしよう
3月は12月権利の優待が届く頃なので、ワクワクしながら到着を待っています。
クロス取引は現金を眠らすよりもかなり有効的な使い方。
株式相場が不安定な時でも安心してできるのがいいですね。
